あんたも好きねぇ せまい日本そんなに急いでどこへ行く 買い占め・買いだめ 狙いうち
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1973年の主な流行語
オイルショック  今まで中東からの輸入に頼っていた石油が中東戦争のために値上がりし、輸入もままならなくなった。いままで発展を続けてきた日本の高度成長は終わりを告げ、物資が不足すると考えた庶民は「買いだめ」に走り、物価は急速に上昇した。
省エネ  政府は緊急措置として、マイカー自粛や消費節約を呼びかけた。ガソリンスタンドの土・日休業や企業・公共機関での暖房規制、夜間照明や深夜のテレビ放送の自粛によりエネルギー消費を抑えた。
狂乱物価  ガソリン価格の上昇のため、その影響は物価上昇に反映された。
終末  享受していた経済成長の波がおさまり、オイルショックの混乱で、今まで明るく描かれてきた日本の未来は脆くも崩れ去り、「暗い未来」「終末の予感」が日本を襲う。この年の6月30日に筑摩書房から雑誌「終末から」が創刊されている。

じっとガマンの子であった
3分間待つのだぞ

 ボンカレーのCMで「子連れ狼」の拝一刀に扮した笑福亭仁鶴が、レトルトカレーを食べるための説明で、「三分間待つのだぞ」「じっとガマンの子であった」が、狂乱物価に苦しむ庶民の生活を反映したことで人気を集めた。
即○○  ハウス食品工業(現ハウス食品)の「ククレカレー」CMのなかで、結城アンナが「カレーライスが即、食べたいなぁ」というと、杉田かおるが「ハヤシライスが即、食べたいなぁ」と応じる。「食べたいときがうまいとき」も流行した。
同棲時代  上村一夫のマンガ「同棲時代」や南こうせつとかぐや姫の「神田川」のヒットがきっかけとなり、同棲が若いカップル、特に学生たちに憧れのライフスタイルとなった。
いま、なんどきですか  ハウス食品工業(現ハウス食品)のインスタントラーメン「シャンタンしょうゆ味」のCMで、「いま、なんどきですか」と聞かれ、「はーい、ラーメンど・き・よ」と答えるのが話題になり、生活のなかでも「○○どきよ」と広がった。
美人しか撮らない  ミノルタ一眼レフカメラ「SRTスーパー」のCMで話題になる。「美人しか撮らない」という愛川欽也が研ナオコにカメラを向ける。すると研は大笑い。愛川は「だからシャッターを押さない」……。
ホワイト  サミー・デイビス・ジュニアがアドリブでカメラに向かって踊りと歌を披露する。サミーは黒人だから「ホワイト」とはいわず「サントリー」という。サミーの芸に圧倒されるCM。
うちのカミさんがね  NHKで放映された米国ドラマ「刑事コロンポ」のなかで、ピーター・フォーク演じるコロンボ刑事が、犯人に対するとき、油断を誘うように言うセリフ。風采の上がらないコロンボ刑事が、セレブの犯人を捕まえるという設定が人気を呼んだ。
国盗り  司馬遼太郎原作による'73年のNHKの大河ドラマ「国盗り物語」からの流行語。列島改造論による地価高騰で、企業による土地買い占めの横行をこう呼んだ。また「○○盗り」も流行語になった。
キーセン・パーティー  日本人団体観光客が、韓国でキーセン(娼婦) を楽しむことがあった。これをアメリカの雑誌『タイム」 が取材したところ韓国国会で問題となり、マスコミが「キーセン・パーティー」の実態を紹介した。
コインロッカーベイビー  '73年2月5日、渋谷駅のコインロッカーから紙袋のなかに生まれたばかりの男児の遺体が出てきた。これが「コインロッカー・ベビー」と呼ばれ、大きな社会問題となった。

これからも作品は続きます

僕の『京都同やんグラフィティ』は、1973~1976年の間、
同志社大学(小説では同夢舎大学)に入学し、
京都で過ごした思い出を虚実おり混ぜて小説にしたものです。

「青雲篇」「劣情篇」「堕落篇」という3部作を構想していて、
「青雲篇」は、瀬戸内海の小都市から出てきて右も左も分からない主人公が右往左往する話です。
「劣情篇」は、女性との付き合いが中心になります。初体験から突然のモテ期が到来し、
当時の女性の考え方や愛し方などをつづります。
「堕落篇」は、ひょんなことから学生ビジネス(飲み屋)を始めることになった主人公が、
さまざまなことにチャレンジする話です。

「青雲篇」「堕落篇」をご期待ください。


¥300
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