「子連れ狼」は、週刊「漫画アクション」に'70年から連載されていた小池一夫原作、古島剛夕作画の劇画を萬屋錦之助主演でテレビ映画化したものである。
'73年4月1日、萬屋錦之介主演の時代劇「子連れ狽」が日本テレビ系列で始まった。
ストーリーは、柳生烈堂の策謀により公儀介錯人の地位と母の命を奪われた剣の達人・拝一刀が一人500両で殺人を請け負いながら、息子・大五郎とともに復讐の旅を続けるという物語で、大五郎の乗る箱車には007顔負けの装備が施されていた。また、父と子の愛情と、怨敵に対する殺陣の描写の凄さが話題を呼んだ。人気の秘密は萬屋錦之助の重厚な演技と、西川和孝演じる大五郎の健気さにあり、「子連れ狼」をパロディにしたボンカレー(大塚食品工業)のCMも「三分間待つのだぞ」「じっとガマンの子であった」という台詞で人気となった。
テレビより先に'72年1月に若山富三郎主演の映画シリーズ(~'74年・6本)が勝プロで製作され、ファンの高い評価を得ていた。ただ、映画版はとても残酷であった。マカロニウエスタンの影響を受け、人の腕や足が斬られて乱れ飛び、血液がバケツさながらにスクリーンにあふれ出す。
アメリカで映画「子連れ狼」上映の権利を獲得したのは、B級映画の帝王と呼ばれるロジャー・コーマンで、"SHOGUN'S ASSASSIN(将軍の暗殺)"という題名で公開して、ヒットにつなげた。コーマンはこの映画を観て「つくった人間はよっぽどの天才か、狂人である」と語っている。
橋幸夫が歌う「シトシトピッチャン……」で始まる主題歌は、'76年4月から放送の第3部で採用されたもの。1部2部の「ててごとははごと……」で始まる主題歌はバーブ佐竹が歌っている。 |