小さい頃から食べることが好きで、台所に立って料理をすることもしばしば……。
また、サラリーマン時代に出版したデビュー作『やきとり天国』は、食によるまちおこしのバイブルともいえる存在になりました。
食文化のジャンルは、とても幅広いのですが、僕の興味は民俗学的な側面です。
料理が変化していくための、歴史的なファクターや地理的要因、情報の伝達により、料理内容がどう変化して行ったかということを研究していきたいと思います。どのようにして成立し、どのように伝播し、どう変化を遂げて行ったか。色々な角度から研究していけるテーマだと思っています。
幸いにも、日本には数多くの食文化に関する書籍があり、地域によって同じ名前のものでも色々な差異が見られます。料理が見られる地域の地域や人々によって、元々の味がどう変化して行ったかを、本のカタチで出していきたいと思っています。

これから、夏目漱石を始めとする明治の文人と料理の関わり(→漱石と明治時代の文人のページをご覧ください)、全国の焼き鳥文化を紹介する『やきとり百珍』、愛媛の料理文化の総決算した『愛媛たべもの大全』などの出版を考えています。

奥深い食べ物の文化を調べ尽くす

食文化の世界は奥深い

食文化の範囲はとても広いものです。食材、その生産者、調理、調味料、栄養とバランス、食事での行動、テーブルマナー、飲食店、食習慣などの表面的なものに限らず、技術、盛り付け、味付け、味わい、おもてなしなどといった調理や饗応の技術も含まれます。

日本では、気候風土に合った最良の食材を「旬」といい、海や山から得た「旬」のおいしさに喜び、恵みをもたらしてくれた自然や神仏や先祖に感謝を捧げました。それらへの信仰が食と結びつき、独自の食文化も形成されてきました。

また、郷土料理がどのようにして成立し、どのように伝播し、どう変化を遂げて行ったか。色々な角度から研究していけるテーマだと思っています。どうしても愛知め中心の料理になってしまうのが難点でしょうか。

僕の興味は、食と民俗学の関係です。

郷土料理には地域固有の「風土」と、手に入りやすい「食材・素材」があり、それらを生かすための「調味料」や「調理法」、また固有の文化を支える「道具」、地域特有の「様式・演出・作法」なども残されています。

加えて、郷土料理の技術がどのように伝わったかや、地域で発展した特別な理由、地域で愛される味付け方法など、興味深いファクターがたくさんあります。歴史的なファクターや地理的要因、情報の伝達により、料理内容がどう変化して行ったかということを研究していきたいと思います

幸いにも、日本には数多くの食文化に関する研究書がたくさんあり、地域によって同じ名前のものでも色々な差異が見られます。料理が見られる地域の地域や人々によって、元々の味がどう変化して行ったかを辿るのは、とても興味深いものです。

実際に調理できなきゃ意味がない。

郷土料理のように、面白い料理や調理方法があったとしても、食材が手に入りにくかったりすることもあります。でも、ご安心を。なるべく簡単に、手に入りやすい食材を使って再現を試みていきます。供される時期や場所などをお伝えしていきたいと考えています。ただ、そうした料理の面白い点や興味深い点を伝えます。それらが電子書籍化していきます。

僕は、基本的に「食いしん坊」の僕ですので、大いなる好奇心を発揮して、食文化のあれこれをお届けしていきます。