子規の生涯
同時代人の証言でたどる正岡子規の生き方
著者:土井中 照 販売価格:¥500
正岡子規は、近代俳句を語る際には欠かせない人物です。三十六年という短い生命を燃焼させた子規は、俳句、短歌、文章を革新したことは間違いないのですが、肺病に罹り、病床生活を長く続けたことで、「俳聖」「病弱」「早世」といった悲劇的で堅苦しいイメージがつきまとっています。
この本は、そのような悲しい固定観念で語られがちだった子規像ではなく、それぞれの時代を生き生きと過ごした子規にスポットライトを当てました。自分のなすべき道が閉ざされようとも、楽天的に生きる彼の素顔を知ってもらいたいと考えたからです。そのため子規の生涯を幼少期、学生時代、社会人と大きく三つに分け、子規の生涯をたどった本文と同時代人の証言で構成しました。

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