松山城下に伝えられた恐怖の物語

物の怪がたり

四国・松山ご城下怪談・短編集

著者:土井中 照  販売価格:¥400

 不思議なものを見たり、人智では理解しかねる出来事が起こった時、それらを多くの人々に伝えて、自分を安心させようとするのは、永遠に変わらない人間の性なのかもしれません。それらの不思議な話は、人々の心や時代の変化を経て残ったものだけが、地域に伝わる怪談や伝説となりました。

 本書は、松山に残る藩政時代の怪談や伝説を集めました。藩政時代から伝わる話をベースに、新たなストーリーや解釈を付け加えて、12の短編小説にしてみました。もとの話とストーリーの方向やテーマが大きく異なったものもありますが、多彩な趣向の物語を楽しんでいただけるように配慮しています。

 

もくじ

お菊井戸
杜若屋敷
瞽女石
わやくの平七
刑場の老婆
湯屋の出来事
御幸寺山の怨霊
廃部屋の怪
古家異話
 その一 水野家の借家
 その二 道後の百姓家
 その三 大街道の古家
 その四 高浜の古家

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