加藤嘉明、蒲生忠知、久松松平家と続く藩主たち

松山城の秘密

松山城と松山藩の魅力を城と代々藩主から探る

著者:土井中 照  販売価格:¥500

この本は、松山城築城四百年の年に発刊されました。わかりやすく面白いという評判になって地域出版本でありながら一万部を超えるベストセラーになりました。20年以上の前の本ですが、新たに手を加えて復刊いたしました。

「第一章 お城の秘密」は、松山城築城の歴史を中心に、本丸、二之丸、城下町、それぞれの役割りや建築の機能について説明。「第二章 加藤嘉明の秘密」は、嘉明の人となりや出世街道への歩み、転封の経緯など、嘉明にまつわるさまざまな工ビソードを交えて紹介しています。「第三章 蒲生忠知の秘密」は、三十歳という若さで死去した忠知の出自や、お家断絶にまつわる伝説などを取り上げました。「第四章 久松松平家の秘密」は、十五代にわたって松山を統治した久松松平家の歴代藩主の業組や藩のできごとなどを掲載しています。「第五章 藩政時代が松山に与えた影響」は、二百五十年以上にわたる松山藩政が、現在の松山人の性格にどのような影響を与えたかを、さまざまな例を引き合いに、独断を交えて検証しています。

もくじ

第一章 お城の秘密
 策略をめぐらした松山城の場所選び
 松山の陰陽道伝説
 松山城の人柱伝説
 松山城の別名
 川に名前を残す足立重信
 リサイクルを先取りした松山城
 松山城の緑の秘密
 日本三大平山城・松山城
 松山城は平山城
 松山城天守の秘密
 石垣の秘密
 壁と櫓の秘密
 七曲がりの秘密
 おたたさんの秘密
 藩主居住の秘密
 城下町・松山の秘密

第二章 加藤嘉明の秘密
 加藤嘉明以前の松山支配
 嘉明の出世街道
 馬喰時代の嘉明
 嘉明と秀吉の関係
 賤ヶ岳七本槍のひとり・嘉明
 水軍の将・嘉明
 関ヶ原の戦いでの嘉明
 関ヶ原の裏で起こった苅屋口の合戦
 高虎の伊予国統治
 大坂の陣での嘉明
 仲が悪かった嘉明と高虎
 嘉明の会津転封裏話
 嘉明の不肖の息子・明成
 家臣・佃十成
 家臣・塙団右衛門
 負けず嫌いの嘉明
 家臣思いの嘉明
 嘉明の人となり

第三章 蒲生忠知の秘密
 蒲生忠知の生い立ち
 蒲生忠知の先祖
 蒲生忠知と緋の蕪
 蒲生家断絶
 伝説での暴君ぶり

第四章 久光松平家の秘密
 久松松平家入封までの松山統治
 伊予八藩と松山藩
 初代藩主・松平定行
 久松松平家の先祖
 久松松平家と徳川家康の関係
 定行が行った道後温泉の整備
 定行の島原の乱への出兵
 定行の松山城天守改修
 定行とタルトの関係
 定行と五色そうめんの関係
 二代藩主・松平定頼
 三代藩主・松平定長
 流鏑馬成就で建てられた神社
 四代藩主・松平定直
 定直の時代にできた波止浜塩田
 定直の財政改革
 赤穂浪士と松山藩の関係
 五代藩主・松平定英
 六代藩主・松平定喬
 享保の大飢饉と松山藩の対応
 久万山騒動と八百八狸
 七代藩主・松平定功
 八代藩主・松平定静
 九代藩主・松平定国
 小林一茶の松山来訪
 松山城天守に落雷
 十代藩主・松平定則
 十一代藩主・松平定通
 松山藩が支援した伊予絣づくり
 定通の藩政改革
 松山藩校・明教館
 松山藩出身者が著した日本初の物理書
 東雲神社を建立
 十二代藩主・松平勝善
 松山城天守、復興
 十三代・松平勝成/十四代・松平定昭
 足利尊氏像の首を抜いた松山出身者
 松山への黒船来襲
 「ええじゃないか」と松山藩
 松山藩と長州征伐
 定昭の老中就任はたった一か月
 龍馬を斬ったのは松山出身者?
 明治維新と松山藩
 明治の廃城令にもかかわらず、残ったのはなぜ?
 松山城の払い下げに尽力した子規の叔父

第五章 藩政時代が松山に与えた影響
 徳川御三家と松山の類似点
 藩政時代に培われた官僚体質?
 今に残る藩政時代の文化
 松山弁にみる藩政時代の影響

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